風俗店(ふうぞくてん)とは、一般に性的なサービスを与える店の事。性風俗店。主に法律上「性風俗関連特殊営業」に分類されている店を指す。
元来風俗とは、生活上見られる風習や慣わしの事を意味する。ダンスやマージャンなど、善良な風俗に影響を及ぼすとされた営業が「風俗営業」として警察の許可を要するようになり、1980年代に流行したノーパン喫茶、テレクラなど性風俗の多様化と共に、これら性風俗営業の店が単に「風俗店」と呼ばれ一般に定着してきた。
法律上はゲームセンターやパチンコ店、料理店等、接待飲食等営業や遊技場営業も風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定された風俗営業であるが、これらは性風俗関連特殊営業には含まれないので、風俗店と呼ぶ事はない。しかし、キャバレー、キャバクラ、ピンクサロン等は性風俗関連特殊営業に含まれないが、実際には性的サービスを行うことが多く、一般的に風俗店と呼ばれている。
江戸時代には、城下町の外に遊郭が設けられ、制限された地域に立地していた。昭和になるにつれて、大規模病院の周辺、港町の商店の裏道などにも立地した(ヨーロッパも同様の傾向)。戦後は赤線地帯に立地が制限された。現在は、飲み屋が集中する歓楽街の中や隣接地に立地する事が多い。
日本では性風俗店以外に性的サービスを行っている所は少ないが、アジアの各国では、理髪店や喫茶店、カラオケボックス、スポーツジムなどが売春のための施設を併設しているところがあり、日本のように自治体の条例などの規制が進んでいない場合が多い。
今日の風俗店にはサービス内容により様々な店がある。女性が男性にサービスする業態の店がほとんどであるが、最近は男性から女性へのサービスの店や、ニューハーフから男性へのサービス、男性から男性へのサービス、女性から女性へのサービスなど様々な業態が存在する。
サービスの内容は、アダルトビデオを個室で鑑賞する店から、実際に性行為を行う店まで幅広い。日本では売春防止法の制定により、業務としての売春行為は禁止されており(売春そのものは不処罰)、法的には性風俗店での本番行為(性交)は禁止である。しかし実際にはソープランドでの本番行為は黙認されており、建前上は店は関知していない(女性店員と男性客との合意の上での営業外行為として扱う)ことになっている。 日本では本番行為が行える所はソープランド以外少なく逆に非本番系風俗の業種が豊富である。